斎藤文夫コレクションは幅広い年代、ジャンルの作品を網羅し浮世絵の歴史を俯瞰できる希少なコレクションです。政治家・浮世絵コレクターとして知られる斎藤 文夫氏が長年にわたり蒐集した浮世絵は「斎藤文夫コレクション」と呼ばれ国内外から高い評価を受けています。本展では、同コレクションより月岡 芳年の晩年の連作「月百姿」20点を前後期に分けて展示します。
文化服装学院ディスプレーデザイン科卒業。2001(平成13)年より灯り作家として活動。
2013年より漉工房(すきこうぼう)を主宰。さまざまな紙漉きの技法を応用しつつ素材が持つ質感を活かした灯りを制作しています。幻想的な陰影が繰り広げる物語をお愉しみください。
月制作:高山 しげこ/中央:染司よしおか「澪標」/右:染司よしおか「光源氏「花宴」」
鳥取県鳥取市青谷町にある谷口・青谷和紙は「現代に活きる和紙」をテーマに、昔ながらの伝統を受け継ぎながら現代のインテリアにも馴染むような和紙・和紙製品を提供する会社です。「立体漉和紙」の技法を発展させ、球状に漉き上げた和紙を用いて月や雲、繭といった自然のモチーフを使用した照明器具は自然美のデザイン性で見る人の心を和ませてくれます。
Moon
撮影/伝統工芸青山スクエア
“積層ガラス”の手法を用い、「自然の光」をテーマに色と光のグラデーションを表現するガラス造形作家。神秘的な光を放つ唯一無二の存在感は見る人を魅了し、モノトーンの色調が幻想的な美しさを感じさせます。
Layers of Light -MOON- #2
作品イメージ
独自の漉き方で作る和紙や、金属、土、顔料などを用い、幼少期に体験した彼女にとっての真理の世界観である、凪の心から生まれる静けさや移ろい、民族の営みから見える根源的な精神性を探りながら、抽象表現主義の系譜と捉え表現を続けています。出雲大社への作品奉納や国内外のギャラリーでの展示など幅広く活動。
過去展示イメージ
東京藝術大学後期博士課程を修了後、教育研究助手として後進の指導にあたりながら院展を中心に発表。漆黒の岩黒を背景に稲妻や月を描いた作品の数々、一瞬の煌きを描き光の余韻を表現した作品は日本の美学を現代的に体現したものであり、新たな日本画の可能性を予感させます。
月と稲妻
toumei(トウメイ)は、 樹脂加工のプロフェッショナル集団「株式会社益基樹脂」を母体とし、 デザイナーと職人の技術で、常に新しい感覚の日本製品を創造しています。
箔 コーバル
1819(文政2)年、初代の石塚 岩三郎が尾張藩主 徳川 慶勝公よりビードロ細工の注文を賜ったことから石塚硝子の歴史は始まっています。そこから現代に至るまでの歴史の中で、テーブルウェアから飲料のボトルまで、石塚硝子は幅広い硝子製品を製造してきました。アデリア株式会社は、石塚硝子のガラス食器販売部門として日本の食文化に貢献しています。
津軽びいどろ 爽華 金彩 盃 月明
京の地にて、江戸の昔より六代を重ねた「染司よしおか」。絹、麻、木綿など天然の素材を、紫草の根、紅花の花びら、茜の根、刈安の葉と茎、団栗の実など、すべて自然界に存在するもので染めています。源氏物語で表現された衣裳の再現や復元などを通して王朝の色彩を現代に蘇らせています。
澪標
多摩美術大学でガラス工芸を学び、ガラスアート関連の経験を積んで、2020年より神奈川を拠点に活動。雨や水をモチーフとした繊細なガラス造形を展開。視覚的にはかすかなモノから立ち現れる緊張感によって、光や空間への認識を深めるきっかけとなるような表現を探求しています。
水音_b4_2
Glass Flow 玉田ガラス工房主宰。
流れる時間、切り取られた空間、それらにまつわる情感を ガラスの中に封じました。
源氏物語における文学的理念である〝もののあわれ〟を美的理念に置き換えて表現することに、また紫式部その人の人となりを作品に仕立てたいと試み、挑戦しています。
ガラスの中に降り立ち、時空に遊んでいただきたいと思います。
硝巻子「紫之にき」翔鳳巻
床の間、障子、ふすま、欄間…。私たちが思い浮かべる日本建築のイメージは、室町時代に生まれた書院造りに由来します。組子細工もまたこの時期に誕生し、江戸時代に独自の進化を遂げました。山川 英夫さんは、200種類以上ある複雑な組子文様を使い分けるベテランの建具師です。
山川 英夫(やまかわ ひでお)
1954(昭和29)年 16歳より浅草・角井木工所に入職し、建具見習を始める。
1964(昭和39)年 江戸川区の現在地に山川建具を開業。
1994(平成6)年 東京都優秀技能者表彰を賜る。
2013(平成25)年 瑞宝双光章 叙勲受章
東京建具協同組合において副理事長を勤め現在は相談役に就任中。