塗師である安宅漆工店の安宅 信太郎氏は、15歳で父、儀一氏に師事します。信州の善光寺や国立能楽堂、参議院議長公邸など、数多くの建造物の建築漆工を手がけてきました。
現在は東京都指定有形文化財「百段階段」をはじめホテル雅叙園東京が有する工芸品の修復作業にも携わっています。
昭和初期、日本の伝統工芸の粋を集めて造られた絢爛豪華な文化財「百段階段」の漆工には、儀一氏も関わったといいます。「父も建造に参加したものを修復する喜びは、漆職人ならでは。こんな技があったのかと日々発見がある、生涯携わっていきたいと思える最高の仕事です」と安宅氏は語ります。
螺鈿という文化を後世に伝える意味も含め、自身の作品以外にコレクションを有しており、本展ではその中よりご出展いただいています。
埼玉県越谷市にある 1908(明治41)年創業の中野形染工場は、日本で唯一の藍染め技術「籠染め」でゆかた生地を生産してきました。伊勢型紙から丁寧に刷りとられた和柄模様を、真鍮板にエッチングし円筒状にした型をそのままの状態で使用し製作した内照式オブジェが「籠染灯籠」です。籠染灯籠は日本の着物や浴衣などの雅で粋な文化と伝統の和柄の美しさを未来につないでいきたいとの想いで生まれました。いずれも浴衣生地の生産過程で実際に籠染に使用されているもので、基本的に1点モノとなっています。昔、ゆかたを染めていた型(籠)が今は灯籠に姿を変え、町を優しく染めるように照らしています。
平安の時代に起源を持つ相模鋳物。小田原の鋳物は1534(天文3)年に河内から来住した山田次郎左衛門が鋳物業を開いたことが始まりであるといわれています。室町・安土桃山時代は、関東を治めた北条氏の庇護の元、江戸時代には宿場町として繁栄した小田原宿の需要に応える発展していきました。1686(貞享3)年に鍋町(現在の浜町)に移り住んだ柏木家は、近代になり大量生産の波に押され小田原の鋳物業が徐々に衰退していく中でも、銅合金鋳物など新たな技術とともに継承され、現在では唯一残る鋳物業として鳴物を中心に製造を続けています。高音で澄んだ音色が特徴的な砂張(さはり)で作られた鋳物作品はその象徴ともいえるものです。
1955年、長野県生まれ。
金沢美術工芸大学油絵科卒業。京都高等工芸学校デザイン科教諭を経て、1995(平成7)年にまる工房を開き独立。2000(平成12)年、第一回「日本招き猫大賞」受賞。以後、個展や企画展など多数開催。「だまし絵」などの視覚的な遊びを立体化するなど、見て楽しく、驚きのある作品を生み出しているユニークな作風のアーティスト。
2013(平成25)年、BS朝日「時をかける浮世絵師~歌川国芳・江戸にスカイツリーを描いた男~」
2014(平成26)年、NHK「美の壺~猫づくし~」出演
繋がることのない無数の穴から溢れる灯り…
環境保全の観点により、宮崎の竹林の間伐及び整備を行う中で得られた選りすぐりの竹たち。扱いが難しいとされる竹の乾燥や加工、イメージデザイン、彫りや削り、漆塗りなどの工程をそれぞれの竹の持つ特性を活かし、一年半から二年もの歳月をかけ仕上げます。
自然美をイメージし、ひとつひとつ彫り上げ、自然素材に重きをおいた全て手仕事による逸品は、「唯一無二」の作品となります。
文化服装学院ディスプレーデザイン科卒業。2001(平成13)年より紙を漉く技術を応用したあかり作家として活動。漉工房(すきこうぼう)創業者である大川修作氏から意匠と技術を引継ぎ現在に至る。主に百貨店やギャラリーなどに出展。空間のインスタレーションや店舗・住宅の照明なども手掛けています。作品のモチーフは「森」「星」「月」など自然をテーマにした具象や抽象的なデザインを施す。和紙・洋紙問わず様々な紙の原料を活用し、それぞれの素地が持つ質感を最も大切にしています。
歌舞伎や舞台演劇、オペラ、ミュージカルなど幅広い舞台衣裳の分野において登場人物たちを彩ってきた松竹衣裳の装い。時代背景はもちろん、演じられる役柄の職業や地位、年齢や性格、人格などを表すのに重要な役割を担っています。
歌舞伎座舞台は、歌舞伎座に拠点を置く大道具を取り扱う企業です。江戸初期に誕生した歌舞伎、その黎明期から大道具に携わり、歌舞伎の発展とともに歩んできた長谷川大道具株式会社は、現在歌舞伎座舞台株式会社と名称を変更し、360年もの時を紡いでいます。
1943(昭和18)年に創立した歴史を持つ株式会社第一印刷所は、新潟県に本社を有する印刷をはじめとする事業を展開する企業で、2024年社名をDI Paletteにリブランドしました。本展では、登龍門をテーマにした草丘の間において、龍と化す前の錦鯉の群れを「紙にしきごい」で表現いただきました。微細な切り絵加工でデザインされたパーツを組み合わせた美しい作品が文化財空間を泳ぎます。
1937(昭和12)年に創流した一葉式いけ花は、<植・間>(はなはざま)という理念のもと、植物をはじめあらゆるものの魅力を見つけ、間(ま)を意識し、独創的な花の世界をつくりあげることを目指しています。その第四代家元である粕谷 尚弘は、1980年に第三代家元-粕谷 明弘の次男として生まれ、幼少より家元に師事。大学卒業後の2004年に渡米し、インダストリアルデザインを学びました。流派内外の花展などに作品を発表し、個展や他の分野の作家とのコラボレーション等に積極的に取り組んでいます。また、海外へのいけばなの普及にも力を入れており、ニューヨーク・メトロポリタン美術館でのデモンストレーションをはじめ、アメリカ、南アフリカ、ウクライナ等、数多くのデモンストレーションや指導をしています。現在、海外にもいくつも支部を展開し、国際的な流派として注目されています。
1961年、東京都生まれ。
幼少の頃より書家である母親に筆法を学ぶ。青年時知己を得て、中国水墨画の技法に学び、北京故宮博物院の講師と交流し、水墨に感銘を深める。1987(昭和62)年、パリ「日本の美術展」にて、障壁画揮毫を期に、中国、インドネシア、アメリカ等で障壁画揮毫を重ね、各国で高い評価を得る。
1992(平成4)年には、中国歴史博物館に於いて、「中日友好20周年記念・小林東雲書画展」が開催されるなど、国内はもとより海外でも広く活躍の場を広げる。
2012(平成24)年 文部科学大臣賞、2017(平成29)年 内閣総理大臣賞を受賞。
2022(令和4)年には、映画「線は、僕を描く」において水墨画監修など制作に参加する
など
テレビ、雑誌を含め幅広く活動している。著書多数。
国際墨友会 会長
「いろした工房」は、サンドブラストやレーザー加工などの近代的な技法を使用し、ランプや灯籠、器を作り上げています。サンドブラストで彫刻を施したガラスは、この特殊な技法によって、光が通ると独自の美しさが生まれ、周囲に幻想的な灯りをもたらします。和紙や伝統的なデザインも組入れた他にはない作品です。
木工の街である栃木県鹿沼市で、さまざまな木製品を製造している栃木ダボ製作所。森林に囲まれた15,000㎡の敷地と80台を超える木工機械を駆使して幅広い要望に応えています。
鹿沼市の高い木工技術、豊富な木材資源、地域の魅力を伝えていくことを目的に、鹿沼市の木工業者と東京のデザイナーによって立ち上がった『鹿沼のすごい木工プロジェクト』。元々は地元の方々に鹿沼木工の素晴らしさを知ってもらいたいという想いから始まりました。栃木ダボ製作所が作る「日本の神々シリーズ」では、間伐材を再活用した116種にもおよぶ神々のお面です。
1985年、熊本県生まれ。
2007(平成19)年、倉敷芸術科学大学 芸術学部工芸学科ガラスコース卒業、エズラグラススタジオ研修生を経て、2008(平成20)年に阿蘇ガラス館 勤務。2011(平成23)年、現代の名工である黒木国昭に師事。2015(平成27)年、富山ガラス工房の所属を経て、2019(令和元年)より富山で制作活動を始める。日本各地で個展、グループ展多数。2016(平成28)年、アートフェア富山 朝日印刷賞 受賞。2018(平成30)年、第58回日本クラフト展 入賞。同年、越中アートフェスタ2018奨励賞 受賞。
1982年、石川県金沢市生まれ。
小さいころに母親と一緒に切り紙遊びをしたことをきっかけに切り絵を始める。滋賀県の伊吹山の麓を拠点に、日々出逢う自然や野生動物の姿を伸びやかに描く。精密な切り絵作品にとどまらず、大掛かりなインスタレーションやライトアップを手がけるなど、新しい切り絵の表現の可能性を模索している。
版画の技法で透明樹脂(レジン)に線画・彩色を施すオリジナル技法【凹版レジンアート】を考案。
他に類を見ない技法により、羽や鱗を一枚一枚再現し幾重にも重ねた半立体絵画作品や、螺鈿細工や蒔絵のように彩られた平面作品を制作。
生きているかのようにリアルでありながら現実とは違う華胥(理想郷)の生き物たちを独自の樹脂画造形で表現している。
1972年、神奈川県横浜市生まれ。
1998(平成10)年、多摩美術大学美術学部彫刻家卒業、2000(平成12)年、同大学院美術研究科彫刻専攻修了。
サンショウウオをメインモチーフに、造形・彫刻作品を制作する現代美術家。根幹となるテーマを「進化」とし、日本の伝統や伝承に新しい素材を重ね合わせた独自のスタイルは国内外から高く評価されている。
2005(平成17)年、「第4回ブユックチュクメジュ国際彫刻シンポジウム」(イスタンブール・トルコ)
2017(平成29)年、第20回岡本太郎現代芸術賞展「特別賞」受賞
2014(平成26)年頃より独学でひょうたんランプを制作。大好きな動物や自然が多めのデザインが多い作品たちは、ひとつひとつがオリジナルの感性で作り上げています。ひょうたんという一年を通じて常にあるわけではない植物を素材にしているので、その年々に入手できる数だけ制作しています。
実際に見ることでしか伝わらない、ひょうたんランプならではの美しさをご覧ください。
1967年、千葉県生まれ。
瀬戸窯業で陶芸の世界に触れ、南川窯にて作陶を学ぶ。1997(平成9)年、埼玉県日高市にて築窯。2003(平成15)年に、青森県むつ市脇野沢に築窯した後、2008(平成20)年に、青森県五所川原市金木町に移転し築窯。現在に至る。自然の中で作陶する味わい深い作品に多くのファンを持つ。
1974年、京都府生まれ。1997(平成9)年、京都造形大学卒業。
柔らかい発色やキラキラ光る岩絵の具の美しさが好きで日本画の世界に入る。綿布や紙に、墨、岩絵の具、箔を使い膠を接着剤に絵を描いている。日本の古典技法で描かれる精密で鮮やかな景色は、自身の絵に物語を与えてくれると語ります。
2014(平成26)年、「第2回郷さくら美術館 桜花賞展」大賞受賞など受賞歴多数
個展やアートフェア出展など精力的に活動を行っている。
1969 年、東京都生まれ。
1992(平成4)年、多摩美術大学彫刻科修了後、銅人形作家‐赤川政由氏に師事。
1994(平成6)年、民家ギャラリー山猫軒での個展を皮切りに、日本橋高島屋や横浜高島屋、銀座 柴田悦子画廊での個展、グループ展を多数開催、精力的に活動を行っている。作品に思想や理屈を持ち込むのをやめ、ただただ純粋に好きなもの、楽しいもの、人を喜ばせ楽しくさせるものを詰め込んでみる。自分の中のアートへの思いの初心に帰って制作しています。
伝統を守る技術日々の鍛錬により磨き高めていきたい
2012(平成24)年、会社員を退職し鬼亮の門を叩く
第7回「飾り瓦コンクール 碧南市長賞」受賞
第8回「飾り瓦コンクール 優秀賞(屋根部門)」受賞
第10回「飾り瓦コンクール グランプリ」受賞
1915(大正4)年創業の篠原風鈴本舗は、初代-又平を祖とする江戸風鈴の製造所です。二代目である儀治氏は、先代から受け継いだガラス風鈴を、昔の東京-「江戸」で、江戸時代から作られていたことから、昭和40年頃に「江戸風鈴」と名付けました。現在、江戸風鈴の製造は篠原風鈴本舗と、篠原まるよし風鈴の二か所のみとなっています。儀治氏の孫にあたる由香利さんは、手塚プロダクションとのコラボ商品や東京の街並みを切り絵風に表現した「TOKYO」シリーズなど、現代の感性も取り入れた風鈴を創るなど、幅広い世代にもモノづくり文化を伝えています。
1948年、山梨県甲府市生まれ。
1970(昭和45)年、博物館、遊園地、CM、映画の商業美術造形に携わる。
1982(昭和57)年、クレボーグ第1回創作人形コンクール(次席)をはじめ、1984(昭和59)年、第1回日本オブジェ展(入選)など受賞多数。
東京ファッションウイーク人形アーティスト56人展/1986(昭和61)年
ギャラリーせらーる個展(東京、新宿)/1987(昭和62)年
渋谷西武工芸ギャラリー個展(東京)/1989(平成元)年
第 1 回禁断の博物誌展(彩鳳堂画廊、東京)/1997(平成9)年
球体関節人形展Dolls of Innocence(東京現代美術館) /2004(平成16)年
アートフェスタ東京(有楽町フォーラム)/2007(平成19)年
猫展(ギャラリー小暮、東京)/2008(平成20)年
異形の妖精たち 個展(奥会津、妖精美術館)/2009(平成21)年
ima展 modern art exhibition招待出展(東京都美術館)/2016(平成28)年 など出展多数。
1990(平成2)年、美術造形工房・有限会社オッドアイ設立、商業美術造形の傍ら異形の作品制作に取り組んでいます。
神奈川県茅ケ崎市生まれ。
高校時代に歴史研究部で縄文土器制作を始める。武蔵野美術大学 短期大学部 工芸デザイン 木工専攻、陶芸サークル窯工研究会にて作陶を始める。笠間在住の堤 綾子氏のもとで修業。その後、黒田 隆、矢崎 春美、外山 亜基雄、各氏に学ぶ。1996(平成8)年笠間にて独立。2003(平成15)年つばめ窯開窯。この頃より茨城の民話を収集、作品化し、伝承活動がライフワークとなる。器、人形制作共にストーリー性のある作品を目指し作陶。各地で個展、合同展などを中心に活動。
茨城県出身。
1989(平成元)年、愛知県立窯業高等技術専門校卒業。同年、瀬戸市赤津焼窯元「霞仙陶苑」勤務。1994(平成6)年、岐阜県中津川阿木に陶房を建築し独立。
2011(平成23)年に開催した「第13回平成の招き猫100人展」に出展した作品『災い転じて福となす』が、「第12回日本招き猫大賞」を受賞。
個展、グループ展など多数。
1985年、東京都生まれ。
2007(平成19)年、ウルバーハンプトン大学美術学部ガラス科卒業(英国)、2010(平成22)年、東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻修士課程修了。同年より潮工房にて、小西 潮氏、江波 冨士子氏に師事。2016(平成28)年、ビルチャックガラススクール(米国)を経て現在に至る。
収蔵/2014(平成26)年、太宰府天満宮受賞、個展多数。
1964(昭和39)年、石川県能美市に創業した清峰堂は、九谷焼と江戸硝子をはじめとする手づくり吹き硝子を独自の技術により融合させた「九谷和グラス」を作っています。九谷焼磁器でできた台座(脚)部分は、素地成形、絵付加工ともに手づくりにこだわり、ガラスも国内生産の手づくりされた吹き硝子を使用しています。
東京都在住。ディップアートの技法を応用した作品を製作。ワイヤーで輪郭を作り、それを液体合成樹脂にくぐらせシャボン玉のように膜を張らせることで形を作る技法でかんざしを製作。その優美な作品に多くのファンを持つ人気作家です。
2012(平成24)年、お盆の頃に出会った岡山・倉敷美観地区の軒先に吊るされていた手作りの倉敷切子灯篭。これをモチーフに切子の造形美を残しつつ、灯篭とは異なる和のあかりとして発展させた「切子あかり」。2013(平成25)年に開催された「倉敷春宵あかり」に出展し、それ以降毎年春に倉敷の夜を彩っています。
令和の改元を機に、切子あかりが進化し、構造を改め希望と癒しの光を意味する『希莉光あかり(きりこあかり)』が誕生しました。コロナ禍には新たな光房が完成し、自然に包まれた環境の中、ひらめきにより新作を発表し続けています。
東京水引は、2020(令和2)年に東京 目黒で立ち上がった創作水引のブランドです。「いつもの"日常"を もっと楽しく」というコンセプトを大切に制作活動に励んでいます。日本の伝統工芸である水引細工は、結納に代表されるハレのイベントなどを彩ってきた歴史があります。東京水引のアーティスト 中村江美は、水引が備えるその気品を生かしながらも、新しい手法といろいろな素材との組み合わせにより、遊び心のある創作を心がけています。東京水引のアイテムが身の回りにあることにより、いつもの日常がなんだか華やいで楽しくなる。そんな想いを大切に活動しています。
東京都出身。
松村 潔氏よりバーナーワークを学ぶ。2000(平成12)年 雪のデザイン賞入賞、以降各地にて個展開催。グループ展、百貨店企画展などに参加。耐熱ガラスを材料に2000度近い炎を出す酸素バーナーを使用して、見る方がそれぞれの物語を思い浮かべるような、そして「傍らに置きたい」と思われるような作品を理想として作り続けています。
2011(平成23)年に切り絵と出会い、2012(平成24)年より独学で作家活動をはじめる。
平面の切り絵だけでなく 「立体切り絵」という新しいスタイルを考案。さらに、代表作の一つである『桜きんぎょ』など、曲面を自作しそこに切り絵を施す「曲面立体切り絵」という手法で今までにない新しい作品を制作。テレビ番組に多数出演するなど各メディアでも活躍。
著書『濱直史の立体切り絵』(河出書房新社刊)など4冊の実用書を出版。
2015(平成15)年に開催された埼玉県女性企業セミナー参加を機に、県助成ウーマノミクスプロジェクトフェスタ出展から活動をスタートした「和のこと遊び」は、日本の伝統手芸であるちりめん細工、つまみ細工等を製作しています。
本展では、誰もが幼い頃に親しんだ折り紙を思わせる四角から始まる作品を展示します。
小さな四角の布を折りたたんで作るつまみ細工のお花を2,000個以上使用した作品です。
1979(昭和54)年、とんぼ玉とガラス絵付けの制作を始める。1981(昭和56)年、1982(昭和57 年)、三軌展入選。1983(昭和58)年、銀座都留満喜ギャラリーにて「とんぼ玉」展を開催。
その後も個展を中心に精力的に活動。
「食卓に上る自然の恵みに感謝するとき、器に手描きされた花の絵柄は、私たちの心に季節感とともに、優しさを運んできてくれます。多忙な日常の中で忘れかけている自然のやすらぎを、少しでもお届けできたらと願いつつ制作しています」と語ります。
1932(昭和7)年に創業した菅原工芸硝子。
現在は千葉県九十九里町に工房を構え、ガラスに魅せられた職人が中心となりデザインから手掛けた4,000種に上る製品をひとつひとつ手仕事で製造しています。ガラスならではの美しさ、楽しさが感じられるSghrスガハラの製品は日々の暮らしを彩ります。
株式会社ナガエは、富山県高岡市のアート&テクノを合言葉に、アート事業部、テクノ事業部それぞれの高い専門性を生かしながら、建築金物、ガスメーター、美術工芸品、神仏具、自動車部品、機械部品、屋外美術など多種多様なものづくりを行う企業です。本展では、日本が世界へ誇る富士山をモチーフにした花器を展示いただきます。水盤に水を注ぐと水面には逆さ富士が現れる逸品です。
1980(昭和55)年、京都府生まれの絵付師‐中邑たまきによる和ろうそく。
嵯峨美術短期大学日本画科卒業後、京焼窯元で絵付師として13年間勤める。
和ろうそくの絵付師として9年目を迎える現在、「絵付けこあん」として和ろうそく、和装小物、絵画などを制作しています。
木と植物で小さな灯りを創作する照明作家。「暗がりを愉しむ」をテーマに植物園や博物館、茶室等の空間創作を行う他、舞台照明家、アーティスト、建築家との空間コラボレーション作品も多数。2015(平成27)年にオリジナルプロダクツ“2Wシリーズ”を発表、国内外の展示会で高評価を得る。近年では畑で育てた植物で灯りを作る、環境にやさしい灯りづくりに力を注いでいる。
柳井の民芸品である『金魚ちょうちん』をモチーフにした夏の一大イベントお盆等で帰省された方々をふるさとの民芸品でお迎えするものです。会場内には約4,000個の金魚ちょうちんが装飾され、そのうち約2,500個に灯りをともします。金魚ちょうちんから洩れるほのかな灯りが幻想的な雰囲気を醸し出します。最大の見どころは『金魚ねぶた』で、祭りの会場を堂々と、時には荒々しく練り歩きます。また、柳扇会による『金魚ちょうちん踊り』も必見です。
手を触れずに演奏する不思議な電子楽器、テルミンを操る音楽家であるヨダタケシ氏は、女神の歌声とも評される独特な音色を操り、ファンタジックな世界を創り出しています。
楽器演奏のほか、サウンドクリエイターとして国内外で映像作品等の音楽を手掛けています。本展では 2019(令和元)年、2021(令和3)年~2023(令和5)年に続き部屋毎の展示テーマに沿ったオリジナル楽曲を担当しました。ゲストヴォーカリストに片山 千穂氏を迎え、音楽で[妖美なおとぎばなし]を表現します。
[片山 千穂]舞台俳優、ダンサー、歌手。音楽座ミュージカル/Rカンパニー退団後フリー。