江戸切子は、江戸時代に生まれ、大正から昭和初期にかけて発展しました。その後、戦争で一時は製造が下火となりましたが、再び東京の下町エリアで復活をとげました。山田硝子も、職人の街・墨田区で三代に渡り江戸切子を作り続けています。二代目の山田輝雄氏は、「日本のガラス展」の大賞のほか、数々の賞を受賞した名工。ギャラリーで個展を開くなど、もはやその作品は芸術品の域に達するものです。現在はその息子の真照氏が、三代目として工房を切り盛りしています。世界的なクリスタルガラスブランドの下請けとして、数々の名品を世に送り出してきたほか、現在では伝統的な幾何学模様や、植物や動物を彫る花切子のオリジナル商品、異なる素材とコラボレーションした商品を生み出すなど、積極的に新たな試みを続けています。